病気や怪我などで、病院や診療所などでの診察を受けると帰りに代金の支払いをします。この時、診療費の大部分を健康保険から支払うためです。この制度のおかげで、診療を受けても原則として3割の負担で済み、残りの7割は健康保険が負担してくれます。
このような制度を健康保険制度と言います。日本には「国民皆保険」と言って、一部の特殊な事情にある人を除いて全ての国民が何らかの健康保険に加入する制度がとられています。会社員であれば会社の健康保険、自営業者であれば国民健康保険と言った具合です。
このような健康保険制度は、1922年(大正11年)に初めて制定され、その後制度の整備が進み、1961年(昭和36年)にようやく現在の国民皆保険が達成されました。
体調に不良があることが分かっていても、診療費を支払えないという理由で治療が遅れ、ついには命を落としてしまうという事例は昔から多くありました。これでは経済的に恵まれている人しか医療を受けられないということから、現在のように健康保険制度が整備されています。これは先進国として当然とも言えることで、この制度が日本人の健康管理に大きく貢献しているのは言うまでもありません。
これはあくまでも日本の制度です。それでは、世界各国の健康保険制度というのはどうなっているのでしょうか。健康保険制度というのは、その国に居住していないと関わりが少ないことから、単に海外旅行で訪れただけでは見えにくい部分でもあります。
そこで、このサイトでは世界各国における健康保険事情を詳しく見てみたいと思います。各国に居住する人による、生の声も交えてご紹介します。